ご家庭にも!空冷式ビアサーバーの作り方!

皆さん、家でおいしい樽生飲みたくないですか?

宅飲みの需要増加の中、「酒屋さんからレンタルできるから」とそれを使うこともあると思いますが、返すのも面倒だと思いませんか?

そんな酒豪なあなたにビアサーバーの作り方をご紹介!

ビアサーバーの仕組みとかそういう細かい部分は省いてシンプルに紹介します。

※この記事はサーバーを間違いなく作れると保証するものではありません。失敗して冷蔵庫が故障した、ビールが出ないなどの責任は一切負いませんので、完全自己責任でどうぞ!

※今回はアサヒタイプの樽を繋ぐことを前提にお話を進めてまいります!各社で部分的に使用が違うのでお気をつけて!

必要なもの

ビアサーバーづくりに必要なのは以下の通りです。

  • 冷蔵庫(樽が入り、穴をあけてもいいもの)
  • ビールタップ(ビールの出口、コックがついてるやつ)
  • ディスペンスヘッド(ビールの樽につける金具)
  • ビアホース
  • ガスホース
  • 炭酸ガス
  • 減圧弁
  • ビアサーバーの洗浄用品
  • 工具一式

こう見ると意外とシンプルですよね?

ひとつずつ解説してまいります。

冷蔵庫

冷蔵庫を選ぶ条件はいくつかあります。

大きさ

まずは樽が問題なく入ること。

今回は自宅での管理が比較的簡単な「空冷式」と呼ばれるサーバーを作ります。

一般的な居酒屋で見かける樽が外においてあるタイプ(瞬冷式といいます)じゃなく、樽を冷蔵庫に入れて樽ごと冷やすタイプです。

なぜこちらを作るかというと

  • 作るのが簡単
  • ビールライン(ホースなどのビールが流れる部分)が常に冷やされているので汚れにくい
  • 使用するガスが少なくて済む

などなど。

ご家庭で扱うのにはこちらのほうが向いているかと思います。

なのでまずはビールの樽が冷蔵庫に入ることが絶対条件です。

ビールの樽のサイズですが大体10Lか15Lか20Lの3種類なのですが、一番小さい10Lを前提にお話を進めていきます。

今手元にある樽は日本の大手の会社で扱っている樽と少し規格が違うのですが大体アサヒと同じですです。

今回の直径は23㎝と高さは32㎝です。

なのでもしこの樽を冷やしたいなら幅は25㎝は欲しいですし、高さはディスペンスヘッドのつけ外しも考えると50㎝は欲しいです。

ディスペンスヘッドを付けた図

ちなみに大手各社使っている樽のサイズは違いますので事前に調べておくのがおすすめです。

こちらで調べたところは以下のような感じみたいですが、一応確認しておいてくださいね!

社名直径(cm)高さ(cm)
アサヒ2335
サッポロ2630
キリン3432
10Lのサイズです

冷蔵庫内の幅と奥行きが直径以上かつ、

これらの高さにディスペンスヘッド分の15~20㎝を足しただけの高さが必要です。

なのでもしアサヒの10Lを使いたければ庫内サイズは余裕を見て幅、奥行きが25~30cmで、高さが50cmほどのものが最低条件です。

ただし、このサイズだと後で説明する炭酸ガスの関係で本当にギリギリになると思うのでもう少し余裕が欲しいです。

構造が簡単なもの

冷蔵庫は穴をあけて使用します。

なので壁内部に配線などがあるものは避けましょう。

扉に何らかの電気的表示があるものやボタンがあるものなどは間違いなく扉内に線が入ってます。

となると扉に穴をあけるのは線にぶち当たる可能性を考えて避けたくなります。

ほかにも断熱材が普通のウレタンなどでなく、真空断熱材のものだと穴をあけたくはないです。

などなど……いろいろな技術が組み込まれた冷蔵庫は今回とにかく扱いづらいです。

なるべくレトロで、原始的なものがいいですね!

おすすめは農業用冷蔵庫なのですが(こいつはめちゃめちゃ構造がシンプルです)、さすがに持て余すサイズのものが多いかもしれません。

実際に農業用冷蔵庫を使おうと思っている方はどこまで温度を下れるかに注意しておいてくださいね!

基本的には、もし失敗してもいいようにリサイクルショップなどで安い冷蔵庫を買いましょう!

ビールタップ

ビールタップっていうのはこれです!

みんな見たことあるやつです。

今回ぼくはこの商品を購入しました。

https://eri8.ocnk.net/product/76

このビールタップは外から見えるタップ部分と、冷蔵庫の壁の中を通っているシャンク部分(ねじのところ)と、ビアホースをつなぐ継ぎ手部分の3か所で構成されています。

この商品はシャンク部分の長さ、最大取り付け幅が5.5㎝とのことなので、冷蔵庫の壁の厚みがそれ以上だとつきません。

冷蔵庫を確認の上、もしつきそうになければLLサイズを買いましょう。

ちなみにアマゾンで調べても似たような商品があります。

安いな!!すごいぞ!!

ちょっとびっくりです。

ただ、ホースのジョイント部分がワンタッチタイプじゃなくタケノコ接手なのでホースバンドが必要ですね。

ぼくが買ったほうのタイプはホースを差し込むだけで固定してくれるのですが、タケノコタイプは自分でしっかり締め付けて固定する必要があります。

でも、見た感じはアマゾンのと変わらない気がするので、タップはアマゾンで買って、ホースの継ぎ手だけワンタッチのタイプを買っちゃうのが楽かつコスパも高いのかなあと思います(笑)

継ぎ手だけでも売ってます↓

https://eri8.ocnk.net/product/33

ただ、同じものなのかはわからないですし、ぼくは試していないので保証は一切できません!

ディスペンスヘッド

これは一度ヤフオクで調べることをおすすめします。

普通に買うより安いし、時々減圧弁とセットで売られてるのでめちゃくちゃお得に買えます。

新品がいい方はこちらをどうぞ!↓

https://eri8.ocnk.net/product/54

これもアマゾンで売っているのですが、またしてもタケノコタイプですね。

またホースバンドで締める必要があります。

ヤフオクで売られてる国内のものだったらビールホースをつなぐ部分もガスを繋ぐ部分もワンタッチで取り付けできる継ぎ手がついていることがほとんどなので、そっちのほうが本当におすすめです。

いろいろなタイプが存在しますが、アサヒはSタイプです。

違うのを買うとつなげられないので注意が必要です。

アサヒサッポロキリン
SタイプSタイプGタイプ

ビアホース・ガスホース

アマゾンも見て回ったのですが、食品にも使えそうなものがどれなのか全くわかりませんでした。

なので先ほどから紹介しているショップから紹介させてください。

https://eri8.ocnk.net/product-list/6

↑ここでビアホースとガスホースが売ってます。

今回の注意点はビアホースは5m以上用意することです。

ホースが長いとロスになるビールが多いじゃないかと思われるかもしれませんが、5mより短いと泡がすごく出るので5m必須です。

ガスホースは特に長さに決まりはありません。

後述のガスボンベや減圧弁の項目を読んでボンベの位置から必要な長さを考えていただけたらと思います。

炭酸ガス

みんな知ってる緑色のボンベです。これは酒屋さんに行けば普通に売ってくださいます。

最初は容器の保証料がかかって少し高いですが(5000円くらいだったかな…)2回目以降は中身の代金だけでよくなります。

ってもこれ、家庭ではもてあますんですよね。

でかい、重い、あとなんかこわい。

ラベルにも「家庭での使用×」って書いてますし。

なのでご家庭では「ミニガス」がいいんじゃないでしょうか?

https://eri8.ocnk.net/product/61

↑こんな感じのかわいらしいガスボンベです。

35gと74gがあるのですが、74gはアマゾンでも売っていました。

減圧弁

減圧弁はミニガスを使うので普通のものだとつきません。

https://eri8.ocnk.net/product/93

↑このミニガス用減圧弁を使うか、

https://eri8.ocnk.net/product/92

ヤフオクでディスペンスヘッドとセットでお得に減圧弁をゲットした方はこのミニガスアダプタを使用して普通サイズの減圧弁を使用するのがいいでしょう。

https://eri8.ocnk.net/product/91

これも使うとすっきり片付きそうですが、このくらいなら自作や何かで代用もできてしまいそうなのであまり必要ないかもしれません。

さて、写真で見ての通り、減圧弁の大きさもそれなりにあるので冷蔵庫に要求される幅のイメージが少し変わったと思います。

最初にお話ししたギリギリになってしまう理由はこれだったのです。

もちろんどこか隅っこに置いておくことはできますが、できれば操作しやすいとこに配置したいですからね。

やはり冷蔵庫の大きさの余裕は必要です。

サーバーの洗浄用品

水通し用の洗浄樽さえあればひとまず大丈夫です。

https://eri8.ocnk.net/product/314

基本的なメンテナンスは使用後の水通しと、定期的なタップの分解洗浄です。

工具一式

何が必要かというと

28mmくらいの幅のナットを締めるレンチと冷蔵庫に穴をあける工具です。

僕はモンキーレンチを使いました。

だいぶ年季が入っちゃってるんですが、これと同じものです。

大は小を兼ねるな感じで大きいの使ってますが、皆さんはサイズを見てちょうどよさそうなのにしてください。

穴あけは最終的にタップのシャンクが通るように22~23mmの穴を開ける必要があります。

ぼくはインパクトドライバと、下穴用ドリル、ホルソーを使用しました。

インパクトドライバは普段使う用事がないのであればホームセンターなどのレンタルを利用しましょう。

一番安く済みます。

今後もいろいろと使う予定があるようでしたら18Vのものがいいです。

ぼくが使ってるのはこれです。

そしてドリルとホルソーです。

レッツ取り付け!

穴あけの位置を決めよう

それでは冷蔵庫に対してどこに樽を置いて、どこにタップをつけて使うかをしっかり考えましょう。

シャンクを付けたら樽にぶつかってドアが閉まらないー!とか、樽が入らないー!

なんてことにならないように気をつけましょうね!

一般的な冷蔵庫は背面に電気系統が集中しているので横とドアには何もないと思うのですが、それはメーカーのみぞ知るところ。

とりあえず一番安全なのはドアかなあとは思いますが、型番で検索するかメーカーに冷蔵庫の構造をお問い合わせください。

全く参考にならないと思いますが、うちは業務用で作るので

この玄米冷蔵庫を使用します。

農業用の冷蔵庫は上の四角い冷却ユニット以外はただの箱という潔い仕様なので安心して穴をあけられます!

それと、ガスボンベもミニガスでなく通常の緑のボンベですのでそこはショップで解説している取り付け方を参考に取り付けてください。

穴あけ

穴をあける位置が決まったらしっかり目印を書いて下穴をあけます。

勇気がいると思いますが、ここまで来たら後には戻れません。バシッと開けちゃいましょう!

下穴が開いたらホルソーに付け替えて同じくガンガン開けていきます。

断熱材などがボロボロ落ちるので後でしっかり掃除します。

迷う必要はありません。もう戻れないのですから!!

貫通しました。

タップを組み立ててホースをつないで完成!

あとは穴をきれいに掃除してシャンクを通します。

締め付けるとき締めすぎると、たぶん冷蔵庫のほうが変形してパッキンが仕事をしなくなります(笑)

ちょうどいい力加減で固定しましょう!

継ぎ手も付けてビールホースも繋いで…

あ、この時につなぐ部分などはアルコール消毒しておくのがおすすめです。

このビールホースの反対側はディスペンスヘッドへつなぎます。

あとは余ったガスのホースを減圧弁につなげば完成です。

ミニガスを使うならガスホースは1mいらないですね。

すべて繋ぎ終われば完成です!

いきなりビールを通す前にテストもかねて洗浄樽を使って水を通すのがおすすめです。

使っていく上での注意

おめでとうございます!これでご家庭にビアサーバーが!

使用上の気をつけたほうがいいことをいくつか紹介します。

  • 空冷式なのでガス圧は「1」あればたいてい十分です。
  • 樽が冷えていないと泡だらけになります。
  • 樽に振動や衝撃が加わった直後は泡ばかりが出ます。
  • 必ず使い終わったら水通ししましょう。
  • ビアタップは定期的に分解して掃除しましょう。
  • ビアホースも定期的に交換することをおすすめします。
  • ガスボンベの取り扱いには十分注意しましょう。
  • 飲みすぎにも注意です。
  • 酔っぱらった時のサーバーの洗浄や掃除はとにかくおっくうですが、頑張ってやりましょう。

それではみなさま、酔い夜をー!

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